理系に進まれた方でも「”科学史”といった科学発展の歴史にはあまり詳しくない…」という方は結構多いのではないでしょうか。
そこで今回は「科学史を理解するのに役立つ!おすすめ書籍3選」をご紹介します。
数学、物理、化学の3分野からおすすめ書籍を厳選しました。
初学者でも読みやすく分かりやすい本を厳選しました。
興味が出たものはぜひお手に取ってみてくださいね!
私も大学に入ってから「科学史」という分野があることを初めて知りました…。
【数学】フェルマーの最終定理
「私は真に驚くべき証明を見つけたが、この余白はそれを書くには狭すぎる」というフェルマーが残した言葉は多くの方がご存じだと思います。
フェルマーの最終定理には、「研究者たちが格闘した壮大な歴史がある」ことをご存知でしょうか。
本書は、フェルマーの最終定理の証明に挑んだ、3世紀にも及ぶ数学者たちの苦闘を描いた数学ノンフィクション小説です。
「数学」という理論的でクールな学問分野に隠れた、研究者たちの熱い思いを知ることができます。
また、フェルマーの最終定理は日本人の提唱した「谷山-志村予想」理論を証明することで解決したことでも有名です。
日本人ならぜひ読んでおきたい1冊ですね。
読了後には「学生時代に習った数学の公式にも壮大なストーリーが隠されていたのかも…」と思いをはせ胸が熱くなること間違いなしです。
「数学の歴史」にフォーカスを当てているので「数学が苦手」という方でもすらすらと読み進められると思います。
友人に勧められて一気読みした思い出の書籍です。
【素粒子】すごい実験 -高校生にもわかる素粒子物理の最前線
「日本人ノーベル物理学賞受賞者12人のうち7人が「素粒子物理学」の研究者」ってご存じでしたか?
それほどまでに、日本の素粒子物理学の研究レベルは世界でも有数です。
素粒子物理学の歴史を学ぶには「すごい実験 -高校生にもわかる素粒子物理の最前線 」がおすすめです。
素粒子物理学発展の歴史から、現在の最新研究まで学ぶことができます。
本書は、高校生に特別講義をした内容を元に作成された書籍なので、平易な表現が多くとてもわかりやすいです。
ちなみに著者の多田将さんは、実際に高エネルギー加速器研究機構で働かれている研究者の方です。
素粒子物理がこれほど分かりやすく解説されている書籍は稀有なので、この分野に興味をお持ちならぜひ読んでほしいおすすめの1冊です!
私はこの本を読んで素粒子物理学に興味を持ち、実際に岐阜県のカミオカンデやスイスのCERNにも見学に行きました!
【化学】炭素文明論「元素の王者」が歴史を動かす
最近は「脱炭素」の流れで厄介者扱いされている炭素ですが、人類の文明の発展には欠かすことのできない物質でした。
本書では「炭素がいかに人間の文明に貢献したのか」を分かりやすく解説してくれます。
難しい化学式を使用しないで説明してくれるため、化学が苦手な方でも理解しながら読み進めることができます。
「炭素」に着目して歴史を解き明かす、というオリジナルの視点がおもしろい1冊です。
クスッと笑える箇所もあり、楽しみながら読み進めることができます♪
まとめ
今回は「科学史を理解するのに役立つ!おすすめ書籍3選」をご紹介しました。
気になった書籍はぜひお手に取ってみてくださいね!
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